
公益社団法人北海道作業療法士会
代表理事 清水 兼悦
第57回北海道作業療法学会学術大会に寄せて
このたび、第57回北海道作業療法学会学術大会が、大会長に札幌医科大学准教授の中村裕二氏、実行委員長に同じく札幌医科大学助教の早﨑涼太氏をはじめとする実行委員会諸氏のご尽力により、2027年6月19日から20日に札幌医科大学を会場に開催されますことを、心よりお慶び申し上げます。
本大会のテーマは「選ばれる理由(わけ)を創る」です。近年、医療・介護のみならず、地域保健から地域共生社会における役割の実現に向けた取り組みなど、作業療法・作業療法士を取り巻く環境は大きく変化しており、私たちには、その専門性と実践の成果を社会に示していくことが求められています。
「選ぶ」というのは、「多くの中から目的や基準にかなうものを取り出す。」が第一義に出てきます。
まず、作業療法士が実践しているモノコトが、利用者の「目的や基準に合致」しているか、そして利用者の目的の「実現にかなう」モノコトなのか、さらに、利用者に届いている私たちの実践に関するモノコトが、「利用者が選びたくなる形」になっているのかが求められていると思います。
そのためには、利用者一人ひとりの思いや価値観を尊重し、その人らしい生活を支えるという作業療法の本質を大切にするとともに、科学的根拠に基づく実践の要約と広報をともに行う必要があります。
このように、作業療法や作業療法士の発展には、次世代を担う人材の育成と専門性の継承を行うに合わせ、作業療法や作業療法士の魅力や実践の成果を発信し、これからの社会を担う若い世代からも選ばれる学術・職種であり続けることが重要です。
本大会が、領域や世代を超えた知識と経験の共有を通じて、作業療法の価値をあらためて見つめ直し、未来へとつなぐ契機となることを期待しております。
多くの作業療法士が一堂に会し、対面での活発な議論と交流が生まれる実り多い学術大会となることを、心より祈念申し上げます。
